琉球芸能の未来をつくる
琉球芸能をもっと身近に。
そして100年先につなげたい。
これが、私たちムーン企画の願いであり、活動の出発点です。
2018年の設立以来、沖縄伝統芸能の継承と創造につなげることを目的に、
今の時代に合った継承の仕方を模索しながら、舞台制作、実演家の派遣、
ワークショップなどを実施しております。
琉球芸能の華やかさは、この小さな島が琉球という一国であった時代の繁栄の証です。
もともと琉球芸能は、王府に勤務する士族が担い手となり、宮廷だけで演じられていました。中国、東南アジア、大和との外交のために芸を磨き、「文化のある国」ということを知らしめるため、中国の芸能、大和の芸能を取り入れながら、琉球独自の芸能が確立していきました。しかし、1879年の廃藩置県で士族たちは職を失いました。村で芸能を指導するもの、町で芸能を演じるもの、それぞれが時代に合わせて生き、琉球芸能は変化しながら脈々と継承され、今の私たちへつながっています。
琉球芸能には、激動の時代を乗り越えた先人の智慧がたくさん詰まっています。
琉球芸能を知り、自分のアイデンティティを知る。
便利な世の中になって、なくなっていくものもあるけれど、これまで継承されてきたということは、それだけ魅力があるということ。そして沖縄県民の心の支えとして琉球芸能が愛さ続けてきた理由でもあると思います。
私たちの表現活動を通して、琉球芸能の魅力、琉球の魂を次の世代に伝えることができれば、これ以上の喜びはありません。